HTDEに出てからあっという間に1ヶ月。
記憶の薄れないうちに早くブログを書きたかったけど、レース中は自分で写真を撮るような余裕もなかったし、ネットに出回っている写真も見つけられなかったので、どんな感じで書いたらいいのかと悩んでいた。
そんなとき、仲間の”るいタン”から、「レース後の修復作業をするために日高に行くんだけど、2かさんも一緒に行きませんか・・・?」というお誘いがあり、これは良い機会だと思って二つ返事で出かけることにした。
修復作業の話は別な機会にアップすることにして、とりあえず今回撮ってきた写真もあるので、それを使いながらHTDEのレースの内容をブログに残すことにした。
<レースの前日>
レースの前日は、昼から車検があるので仕事を休んで出かけようと思っていたら、自分が私用で名古屋に出かけている間に某団体との話し合いの日程が組み込まれてしまっていた。
しかも午前中ならまだしも夕方17時30分からやることに・・・(^^;)
仕方が無いので、車検はレース当日の朝に受けることにして、自分は背広姿のまま職場から真っ直ぐ日高に向かうことにした。
日高の宿泊場所の門限は22時。 ひょっとしたら間に合わないかも・・・と危惧していたけど、仕事も順調に終わり、19時過ぎには札幌を発つことが出来た。
21時頃、無事に日高の宿に到着。
今回は、KTM札幌のH社長とIメカニック、仲間のyoshiさん、エゾモッコスさんと私の5人が選手で出場し、KTM札幌のSスタッフと常連客のIさんがフリーライドツアーに参加することになっている。
予約した大部屋に入ったら、先着組がレースの健闘を祈って酒盛りをしていた。
すぐさま自分もプチッとやったのは言うまでも無い(^^;)
<レース当日の朝>
朝5時に起きてみんなでパドックに向かう。
早朝にもかかわらずキビキビした人の動きを見るだけで緊張した雰囲気が伝わってきた。
受付近くの掲示板には日程表やコース図が掲げられていた!
自分はまず125EXCにガソリンを入れて、プラグを新品に取り替えて、保安部品の確認を完了。
今回は、高見道の社長のお勧めで、タイヤとチューブをビーラバーにしてきた。
リアタイヤはソフトの140/80-18。
チューブはスーパーベビーチューブだ。
この組み合わせは125EXCには重過ぎるのではないかと心配したけど、高見道の社長曰く、「リアに140履くと120より暴れなくなるし、スーパーヘビーチューブは分厚くて丈夫なので、空気圧を0.4位に落として走ると、轍やヌタ場でかなりの威力を発揮するよ。」とのことだった。
このときは半信半疑だったけど、いざレースで走ってみると社長の言うとおりだった。
ヌタヌタ、チュルチュルの登りでもスルスル行くし、川渡りでも全く問題なかった。
効果絶大だったので、今後はこの組み合わせを自分のスタンダードにするつもりだ。
で、本題に戻るけど、まずは受付を済ませた。
当日受験組も結構いたようで、リオさんもその一人だった。
無事車検を終えてほっと一息!
マーシャルは早くも出かける準備をしていた。
さと兄さんもまなざしが真剣だ!!
H社長は荷物をたくさん持ってきていた!!
メカニックのIさんは、数日前に購入したばかりの350EXCF/SIXDAYSでチャレンジだ。
H社長はSスタッフからお尻にスプレーをかけてもらっていた。 何かのお呪いだろうか(^^;)
世界の伊藤さんは息子連れで来ていた。
KTM札幌常連客のIさんは、今日はハスクバーナでフリーライドツアーに参加するようだ!
エゾ・モッコスさんは、2日目に備えて早くもタイヤ交換の準備をしていた。
久々にレースに出るyoshiさんも、どことなく緊張気味だ!
いよいよ開会式が始まった。
バイク屋の社長が三人揃ったので社長対決の前に記念写真!! (左からアリババの社長、ZIPの社長、KTM札幌の社長)
<レース開始>
開会式が終わりレースが始まった!
スタートして数十秒でホテル裏の林間コースに入るルートになっている。
林の中はいきなりチュルチュル路面となり、鉄板の橋を渡って100メーターほど走ったらイヤらしいV字越えが待っていた。
降り口は木の根っこが斜めに出っ張っているので要注意だ。
その後もグチャグチャなヌタの上を走ったり、小川を超えたり、轍の坂を上ったり等々、速くもスタートして数分で汗ダクダクになってしまった。
いきなりこんな感じなもんだから、この先は一体どうなるのかという不安で頭が一杯になった!
全身ドロドロになりながら、何とか最初のセクションを無事通過し、さわやかな林道に出てほっと一息。
次に出てきたセクションは、テレビ中継塔まで上って下りるルート。
路面がバンクしていて、所々に木の根っこが出ているので要注意だ。
その後、アスファルトを走って、
今度は玉石がゴロゴロしている河原を走らされた。
何度もバランスを崩しかけたけど、転ぶと体力を消耗するので、あまり飛ばさずに慎重に走ることにした。
しばらくすると景色の良い牧場に出てきた。
ここはアラビアンホース(井上牧場)と呼ばれているところで、視界が360度に開けておりとても気持ち良く走れるところだった。
いよいよエンデューロテスト(ET1)の行われる町営牧場に入った。
ここも景色が素晴らしく、HTDEのポスターなどに写真がよく使われるところだ。
この広い牧場を自分一人で思いっきりぶっ飛ばすことが出来るんだから感動もんだ。
つい幸せな気分になって、テスト中なのにアクセルを緩めそうになってしまう。
で、気持ちよく走っていたら、ゴール直前にはこんなヌタ場が用意されている。
ラインが何本も出来ていてあみだくじ状態だ。
どのラインを選ぶかは本人次第。
テスト区間だし、ラインを間違うと何分もロスしてしまうので要注意の場所だ。
数周回っているうちに横の方にヌタ場を避ける小川伝いのルートが出来ていたけど、川から出るところは轍が深くて、こちらを選んでも大変な状態になっていた。
何とか最初のEDテストを終え、少し舗装道路を走った後に2本目のEDテストが始まる。
こちらのテストはやや狭めの林道爆走コースだ。
クネクネしているけど嫌らしいヘアピンなどがなく、とても快適に走れるダートコースだった。
ただし良い気になって飛ばしていると、いきなりガレ場が出てくるので要注意だ。
山を下りて最後の方で川を3回ほど渡ってテストが終わる!
その後は、これまた川・川・川・・・、何回川に入ったのかは数え切れなかったけど、10回位は渡った気がする。 自分は転ばずにレースを終えたけど、水没した人が数人いたようだ!
今回の日高のルートは難所的なところはなかったんだけど、自分的に嫌らしなぁと感じたところはこの場所!
路面から小川に前輪を突っ込んで、すぐにチュルチュルの2段になった登りがある。
川の出口は深い轍になっているし、小川の中から加速しないと、その後の2つの段差を登り切れない。
轍のラインを外そうにも、土手のアゴがきつくてイヤらしい。
しかも失敗写真を撮ろうと観客も集まってるし・・・(^^;)
自分は、ビーラバーの魔法のタイヤとチューブのおかげで、難なく切り抜けることが出来た。(スタッフの方に上の方で2回ほど前輪を回してもらったのは内緒だけど・・・ね!)
で、最後のセクションは本多の森だ。
ここもウッズの中を気持ちよく走るんだけど、林の中に1カ所ヌタ場があるのと、出口近くにもあみだクジ的なヌタ場が用意されていた。
何とかオンタイムで、1日目は3周、2日目は2周を回って、ファイナルクロスに参加する権利を得ることが出来た。
<FREERIDE350まさかの水没!>
ところで1日目のレースが終わってからパドックに戻ってきたら、KTMのテントでSスタッフがショボンとしていた(^^;)
これから夕焼けフリーラードがあるのに、どうして着替えたのかと聞いたら、川で水没してしまったので行けなくなったとのことだった。
こんな時こそ専属メカニックの本領発揮!
Iメカニックがレースから戻った後に水没したfreeride350の修理が始まった。
まずはタンクを外して、プラグを抜いてセルを回す。
ジュポ・ジュポ・ジュポ・・・っとプラグの穴から水が噴き出した。
次にマシンを立ててマフラーの中から水を抜き出す。
水がドバ・ドバ・ドバ・・・っと出てきた(^^;)
メカニックのIさんは靴を履く暇も無かったみたいだ!
無事にエンジンかかったけど、オイルは見事にミルク色になっていた(*^_^*)
<ファイナルクロス>
2日目のレースの最後は、2日間を完走した人だけが参加できるファイナルクロスだ。
KTM札幌の社長はアクセル全開で頑張っていた。
Iメカニックも絶好調だ!
yoshiさんも!
自分は出たくなかったけど、成績に響くので仕方なく出ることにした。
ようやくファイナルクロスが終了して、ハイ・タッチ!
一番最後にマーシャルとスタッフだけのファイナルクロスが行われた!
るいタンは役員ステッカーを貼って、役員らしく偉そうに走っていた(*^_^*)
こうして無事に怪我もなく全レースが終了した!
その後KTM札幌で用意してくれた豚汁をごちそうになった!
2日目は、TACKとデブデブも自走で応援に来てくれていた。
ワンちゃんも応援してくれていた(^^;)
リザルトが発表されて、エゾモッコスさんが2位、yoshiさんが3位、自分はなんと5位だった。
<表彰式>
最後に表彰式が行われ、参加者全員が表彰を受け、みんなのシャンパンファイトでレースの幕が閉じられた!!
<自分とHTDE!>
自分がオフロードをやる目的はただ一つ、「楽しむ」以外の何ものも無い。
自分の楽しみは、怪我をしないように、バイクを壊さないように、自分の技量にあったセクションをいかに楽に安全に走れるようになれるかということ。
怪我をすると何ヶ月もバイクに乗れなくなるし、バイクを壊すと余計なお金がかかってしまう。
だから少々お金がかかってもメンテはしっかりやってバイクを大事にするようにしているし、乗っているときも、自分の技量を明らかに越えた無理なことは絶対にしないようにしている。
バイクのメンテも楽しいし、バイクに乗って汗をかくことで、ほどよく体力を維持することも出来る。
何よりも、仕事の立場や利害に関係なく、単なるどっかの親父と若者という立場で、年齢を気にしないで、若い人と一緒にオフロードバイクの楽しみを共有できるのは、大きな喜びだ!
そんな自分がレースに出るのは、他人じゃなく自分との戦いだと思いながら、いつも参加している。
レースなので、他人と戦って成績を出すことは必要だけど、それはあくまで二の次だ。
自分にレースという足かせをはめて、ヌタ場や急坂登りやガレ場などいろいろな厳しい状況の中で、苦しくても何とか頑張って走りきる。
厳しければ厳しいほど走りきった後の達成感が大きくなるし、それに成績が付いてくると大きな満足感を得ることが出来る。
日高のHTDEはこれまでに4回ほど経験したけど、その中でも今年のコースはめちゃくちゃ新鮮で走り甲斐もあったし、自分の達成感、満足感は100%だった。
スタート直後のいきなりウッズに入ってからの鉄板橋やV越えや轍登り。
初めて走ったTV中継塔へ登って降りる木の根っこが顔を出すバンクの付いたウッズコース。
玉石ゴロゴロの河原や、あちらこちらに出てくるあみだクジ的なヌタヌタな轍越え。
全面一帯に牧草地が広がる町営牧場や、いきなりガレ場が出てくる爆走林道を走るEDテスト。
何回渡らせるんだと不安を抱かせるハラハラ・ドキドキの川渡り等々・・・
いろんなシチュエーションが所々にうまく設定されていて、しかもそれぞれのセクションでドップリ汗をかいた後には、フラット林道や舗装道路など、一息つける区間が絶妙なタイミングで用意されていた。
いくら速い人でも気を抜くと根っこに取られて転倒したり、あみだクジ的なヌタ場にドップリはまって時間をロスをするし、遅くてもうまくラインを選択できれば何とかオンタイムで完走できる設定になっていた。
テスト区間以外でヌタ場や轍にはまって体力を消耗しないようにすれば、日高の自然や景観をたっぷり楽しみながら走ることも出来た。
同じレースといっても、XC戦のように全速力で同じ場所をグルグル回ってタイムを競うだけのスピードレースはどうも好きになれない。
昔は夕張でもTSEでも与えられた一定時間内に規定周回数を回って完走の証をもらえたけど、今のXC戦はMFJが絡んでからトップがゴールした時点でレースが終わってしまい、しかも最後のゴールさえくぐれば1周でも完走扱いになるのでつまらない。
今回のHTDEに参加してみて、自分が今まで望んでいたレースはやっぱりこれしかない、ここしかないとつくづく感じた。
今回、日高に参加した人達はみんながこぞって、今年のコースは良かった、面白かったと絶賛していた。
ここまでしっかり整備するには相当な時間と労力が必要だったに違いないと思うけど、自分たちに楽しい時間を与えてくれたこれまでのスタッフの皆さんの努力に、心から「ありがとうございました。」そして「お疲れ様でした。」と伝えたい m(_ _)m
このブログをご覧になった皆さん、HTDEはめちゃくちゃ楽しいですよ。
来年こそは是非、日高でお会いしましょうね(*^_^*)/
コメント
ざとしさん、背伸びせず試行錯誤しながら、市販車やミニモトなど色んなバイクを楽しんできたけど、最終的に自分にぴったしのKTMが見つかって充実感100%だし、今年の日高は気を抜く暇が無かったけど、達成感・満足度ともに100%でした。
バイクに乗っていて本当に良かったと思っていますよ(*^_^*)
充実の日高HTDE 良かったですね!(^^)パチパチ
いいコースを提供してくれた自然とスタッフには感謝ですよね~♪
KTMオレンジ公国広報親善大使の仕事も出来てイイね!(^^)ハハハ