HTDEは自分にとっては初めてのオンタイム制エンデューロ!。
ほんの少しの不安は感じていたたけど、悩みの種だった車検が前日の夜に無事通ったし、いよいよ今日が1日目のレースだと思うとさすがに腹が据わっていた。
とは言いながら前日はビールを2缶しか飲んでいなかった!
裕太郎選手とは同じ宿泊所で風呂も一緒だった(^_^;)
宿泊場所を7時前に出てピットへ向かった。
会場では朝6時から今日の車検が始まっていた。
yoshiさんは、各周回でピットインしたときにやらなければいけない項目をチェックリストにして車の窓に貼ってくれ
た。
3人で軽めの朝食と朝のコーヒーを済ませた。
昨日の受付で渡されたタイムオーダー(規定時間)はA、B、Cの3種類。
Aが通常(晴天時)用で、レース時の天候やコース状態によって、AよりもBが、そしてBよりもCが時間に余裕のあるオーダーになっていた。
この3種類のタイムオーダーのうちどれを使うかは当日の朝に発表される。
DAY1の今日は「A」を使うことが受付横の掲示板に示されていた。
Aのタイムオーダー表を見ると自分は9時17分にピット(パルクフェルメ)、そして5分後の9時22分にはワーキングエリヤに入らなければならない。
ワーキングエリヤでは簡単な整備のための10分間(スタート1分前には並ばなければならないので、実際には9分間か?)が与えられ、9時32分にスタートすることになっている。
Cクラスは1日目に3周回ることになっており、スタート後のタイムチェックは7回だった。
まずスタートしてから40分後のエンデューロテストの場所(TC1)で1回目のチェック。
その45分後の1週目のゴール=2週目のスタート(TC2)で2回目のチェック!
これで1周目が終わる。
そのまま2周目に入って40分後の2回目のエンデューロテストのところ(TC3)で3回目のチェック。
その45分後の2週目のゴール=3週目のスタート(TC4)で4回目のチェックを受ける!
これが2周目のが終わりだ。
そのまま3周目に入って40分後の3回目のエンデューロテストのところ(TC5)で5回目のチェック。
その45分後の3周目のゴール(PF=プレフィニッシュ)で6回目のチェックを受ける。
これで規定の3周を回ったことになるがこれで終わりではない。
この後15分以内にフィニッシュとして7回目のチェックを受け、簡単な車検を受けた後にパルクフェルメに車両を保管しなければならないことになっている。
オンタイム制は制限時間内で周回を競うクロスカントリーと違ってテスト区間内でのタイムを競うので、テスト外(ルート)のところではオンタイムで時間通りに周回する必要がある。
なのでスタートしてからのTC1~Fまでの7回のタイムチェックは早く着いてもダメ、遅く着いてもダメで、決められた時刻がきてから60秒以内にチェックを受けないとペナルティが課せらる。
ある程度の余裕を持った時間設定がなされているので、順調に走れれば早めにチェックポイントに着いて待っていればいいけど、途中で轍やヌタにハマったり、ルートを間違えたり、エンジントラブル等が発生すると、決められた時刻に遅れて余裕が無くなってしまう。
余裕が無くなるとパニックに陥って時間計算どころではなくなるので、yoshiさんが便利なものを作ってくれた。
それがこれだ。
上が1日目、下が2日目用だ。
各タイムチェックの時刻とそこまでの所要時間をあらかじめ書き取ってハンドルにタイラップで付けておく。
赤い方が自分で時刻などを入れて作る確認シート。
黄色い方はパルクフェルメ入場時に配布されるチェックシートで、各タイムチェックポイントで検査員から自分の到着時刻を記入してもらう重要なシートだ。
ところが主催者から受け取るタ
イムチェックシートには各TCポイントの到着時刻しか記入されていないので、早着したり遅着したりするとその後の計算がやっかいになる。
イムチェックシートには各TCポイントの到着時刻しか記入されていないので、早着したり遅着したりするとその後の計算がやっかいになる。
早着・遅着した時点で、次のチェックポイントまでの到達時刻は最初に配られたシートの時刻ではなくなり、新たな時刻に変更し直さなければならないからだ。
これは早着・遅着した時刻に単に次の区間に与えられた時間をプラスするという単純な計算なんだけど、余裕が無くなるとこうした足し算すら出来なくなりパニックになりそうな気がする。
こうしたことを予測して事前に各チェック区間の所要時間を書き留めておけば安心だし、素人的にこの事前作業は欠かせ無いような気がする。
緻密なA型のyoshiさんはなんと解説入りの使い方シートまで作ってくれていた。 感謝感謝だ!!!
実際にはこのように事前にタイムチェックの時刻と各区間の所要時間を記入し、ワーキングエリアに入ったときにこのカードをハンドルにタイラップで括り付ける。
このシートの時刻によると、スタートしてから中間のタイムチェックまでは40分、そこからゴール地点までは45分で1周してくればいいことが一目瞭然だ。
Cクラスは3周なのでこれを3回繰り返す。
そしてそれぞれの区間の中には1箇所ずつSS(スペシャル・ステージ)があり、タイムを競うクロステストとエンデューロテストが行われることになっている。
さて、時間も押してきたので急ピッチで着替えを済ませた。
パルクフェルメの横には自分の入場時間を待っている選手がたくさんいた。
今日はここをてっぺんまで登るんだ!。 明日もだ!
リエゾン区間なのでタイムを争う必要がないし、マシンの調子やタイヤのグリップ状態を確認しながらマイペースで走れる楽しい区間だ。
てっぺんまで行くとさぞかし気持ちが良いんだろうなぁと思うと、走る前からゾクゾクしてきた(*^_^*)
この方、誰かと思ったらKTMの社長さんだとか・・・!
各周回のゴール地点でいつも笑顔で声援を送ってくれていたm(_ _)m感謝
さてまもなく全日本クラスがスタートする時間だ。
パルクフェルメに保管されていた車両は、このスタート時間が来るまでは一切エンジンをかけることが出来ないので、無事にエンジンがかかるかどうかヒヤヒヤもんだ。
ここで1分以内にエンジンをかけることが出来なければ、ペナルティを受けて20メートルほど前方に移動させられる。
両脇に日傘を持ったレースクイーンに見守られながら9時になると同時に旗が振られ、先頭グループの3台がスタートした。
内山裕太郎選手が順調にスタートした。
UFOの白いウエアーが速そうでとても似合っていた。
その3分後に小池田猛選手もスタートした。
全日本の選手がスタンディングしながらスキー場を駆け上っていく勇姿はとても格好が良かった。
まもなく9時18分。 Bクラスのyoshiさんのスタート時間だ。
yoshiさんは難なくエンジンをかけて順調にスタートした。
私と同じCクラスで参戦したKOUTANは9時31分スタート。
こちらも順調に走り出した。
で、その1分後にいよいよ自分の番がやってきた。
このCRF250Xは2㎝も車高を下げてあるのに、自分は左足を地面に付けながら右足をブレーキペダルに乗せるのがやっとだ。
9時32分。スタートの旗が振られた。
チョークを引いてエンジンをかけてギアを入れたとたん一度エンジンがストップするも、その後セルを回して何とか無事にスタートすることが出来た。
このときの気分はとっても林ツーだった(^_^;)
気分良くスキー場を登っていく。
久々に乗るCRF250Xは軽快そのものでアクセルを回すとリアタイヤが軽く空転した。
あらら・・・コンペⅢってこんなに滑るの??? って思ったけど、排気口径の小さなマフラーに交換したためにトルクが太くなったせいだということがすぐに感じ取れた。
乾いた作業道を上へ上へと登っててっぺんで左に折れて赤土(粘土質?)の作業道を下りてくる。
ここはスキー場の林間コースっぽいところだ!
路面が湿って滑りやすく、ところどころは轍状態のようなところもあったけど、普段走っている林道に比べると比較的楽な感じだった。
でも意外とクネクネしており、ブレーキをかけると時折ヌルッとくるので、ここを登れとなると簡単ではないんだろう・・・ということがブレーキを踏んだ感じで想像できた。
とにかく雨が降らなくて良かった。
スキー場を降りてきたらいったん舗装道路に出てクロステスト会場に向かった。
クロステストは1㎞程度のモトクロス的なSSで、係員のスタート合図とともにクネクネしたコースを全速力で回る設定だ。
各クラスとも1周目は計測されないのでみんな路面を確認しながら回っていたようだ。
自分は3周ともこんな感じで回っていたので全く迫力がなかった(^_^;)
1度目のSSが終わり、その後ウッズを通ったり、川を渡ったりしながら1つ目のチェックポイントに着いた。
ここまでは順調だったので時間的には15分ほどの余裕があり、この待ち時間を利用してKTMが用意したブースでドリンクをごちそうになった。
ここは2つ目のSSとしてエンデューロテストのスタート地点にもなっていた。
決められた時間が来たのでタイムチェックシートに時間を記入してもらい、準備が出来た者から係員の合図で1周5.9㎞のエンデューロテストに突入した。
コーステープの張られた野菜団地の中をぐるっと回り、見晴らしのいい荒野を走り抜け、ウッズを登り、川を渡って橋の下をくぐり、さらにウッズを抜けてスタートした付近にあるゴールに戻ってきた。
荒野を独り占めした感じでとっても気持ちが良かった。
見晴らしも最高だった!
コースコンディションも最高だ!!
成績はともかく、ここを回っただけでもHTDEに出場して良かった。
とても満足した気分だ!!!
その後またウッズや舗装を通りゴール地点に向かった。
途中こんなところもあった(^_^;)!
どうするのか? ・・・って????
そりゃぁこうするしかないでしょう(^_^;)!!!。
もちろん自分も何とか降りてきた。
自分が3周を回ったら、全日本クラスがピットインしてこれから最終の5週目に向かうところだった。
・・・ 第2章~レース1日目(後編)に続く ・・・
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