T.S.E CRF150Rで初参戦!

エンデューロ
○レース当日の朝(2008.6.8)
渡島管内森町で開かれるスリースターエンデューロ(Three Star Enduro→T.S.E)。
この大会は、昨年までの道南EDが新たな主催者によりTSEとして実施されるもので、夕張XCと完全シリーズ化され「北海道XCエンデューロ選手権」として、全6戦が開催されることになっています。
今回参加した仲間はMANA、KOUTAN、モリリン、ツー、ABEそして私の6人。
朝5時に森町にある某大駐車場で待ち合わせし、午前6時前に全員そろってレース会場に向かいました。

 

この辺は熊が出るらしい・・・そういえば開催要領にそれらしきことが書かれていました。
   前日の車両乗り入れ、ピット設置は自由ですが熊の出没も考えられますので、
食べ物の処理やコースの下見など自己責任において十分に気を付けて下さい。

 

○会場入り
集合した駐車場から10分もかからずにレース会場に到着。
ここは駒ヶ岳が見える絶景の場所。ただピットスペースが全面的に傾斜しており、トランポを縦に停めても横に停めても具合が悪く、何だか落ち着かない感じの場所でした。
とりあえず皆んなが停められる場所を決めて、それぞれ準備に入ることに。
受付は7時となっており十分時間があるにも関わらず、後々アタフタするのはイヤなので、自分は周りを気にせずせっせと着替えを終えて準備万端の体制を整えました。

 

○受付と車検開始
7時になり受け付けが開始されました。その後車検を受けて、周回チェック表をCRF150Rに取り付けてもらい、自分のゼッケン番号が書かれた場所にマシンを移動しました。

○ミーティング
それからまたしばらくの間、マッタリした時間が流れました。
考えてみると、会場に着いてから3時間近くも経っています。
待ち疲れというか、緊張による気疲れというか、こうして待っているだけでも既に気力と体力が奪われているような感じがします。
この気分は今回初参加のabe氏も同じらしく、お互い話す言葉が少なくなり5分おきに深いため息をついているのがわかるようになりました。
そんな中、9時前にようやくミーティングを始めるとのアナウンスが。

 

ミーティングでは、スタートは10秒おきに2台ずつ。スタートはそれぞれの停まっているところから行い、旗を持った係員がそれぞれの場所に移動するので、選手は移動するなとのこと。
周回の制限時間は各クラスとも4時間。自分の参加するDクラス(初心者・レディースクラス)の周回数は
8周と告げられました。
・・・ということは、1周当たり30分で回ってくればよいことになる。
夕張も経験しているし、初めてのコースでも30分あれば何とかなるだろうと考えていたことが、後々になって甘い考えだったことを思い知らされる羽目になりました。

 

○レーススタート
9時15分。いよいよレースのスタートです。

 

まずは先頭のAAクラスから2台ずつスタートしました。

 

自分のスタートは最後から2つ前の38組目。
隣はゼッケン236番をつけたEC125。
とても速そうだけど、私にゃ”そんなの関係ない・・・”ってな感じで、マイペースでスタートしました。

○1周目は下見
今日はまず、初めて走る道南のコースがどんな風になっているのかを知るために、最初の1周は飛ばさず、転ばずじっくり走るつもり。
だってTeam Speedさんの6月4日のblogに、こんなコメントが載ってたもんですから・・・(^_^;)
      「T.S.E」  エンデューロ
ザクザクだー!穴もふかいぞー!水溜りも、ちょい長~!
皆さん、このコース頑張って攻略してください。
きっと一周ごとに技術は上がる筈です。
金曜にはコースも完成、76人のライダーが挑みますよ~!
う~ぅん・・・なんか難しそう。夕張と違って、初心者用の別コースが設定されていない。
AAクラスと同じコースを回るとなれば相当大変なはず・・・こりゃぁ、体力を消耗しないよう十分注意しながら走らなきゃぁ・・・という気持でした。

○小川コース。 フカ・フカのサンド路面に何度かフロントを取られそうになりながらも、必死にこらえながら走っていると、目の前に小川が見えてきました。
ここは、Team Speedさん流に言うと「穴もふかいぞー!水溜りも、ちょい長~!」の場所。 浅いけど、石や木の根っこが出ていて、ちょっとでも気を抜くと転びそうになります。

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しばらく進むと小川からの出口が。ここは90度左に曲がった上り坂になっています。
2周目の時に、右手の方にカメラを持ったchimaさんが見えました。 ”見つけたら合図してねぇ~”って言われていたので、左手を挙げて合図したら、まるで”転んでビーム”にでも狙い撃ちされたようにバランスを崩してゴロンしてしまいました。

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その後、何とかバイクを起こして川から出ようとしたら、今度はリアタイヤがスッポリはまって身動きとれない状態に。(>_<)
前に押しても後ろに引いても上手くいきません。前後がダメなら上はどうかと、お助けベルト上に引いたら何とかリアが脱出できました。
やっとの思いでマシンを後ろに引いたら、今度はフロントタイヤがその穴に填ることに。(>_<) ヤバイ・・・もう疲れて力が出ない。 しばし休んだあと、死ぬ思いでフロントを引きずり出しました。

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全勢力をつぎ込んで体勢を立て直したのに、冷酷な係員からは「早く行け」との合図。 それもなんと同じ穴に向かって進めとの指図だ。
”また填ったらどうするんだよぉ~”と思いながらも、2回目の指図が出た時に運を天に任せて一気にアクセルを回したら、何とか脱出することが出来ました。

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必死の思いで川から這い上がり、ドッときたのがまともに息が出来ないほど大きな疲労感。
疲れた。メッチャ疲れた。マシンを止めてハンドルにもたれ掛かりながらメットを外し、大きく深呼吸し、キャメルバックの水を飲んでもなかなか鎮まらない。
辛い・・・マジ辛い・・・まだ1周とちょっとしか回っていないのに・・・。
ここでドッカリ座り込んで空を仰ぎました。
        ・・・ もうダメかも・・・  \(≧▽≦)丿
○ザクザクコース 何分休んだかは覚えてないけど、何とか呼吸も落ち着いたので、気を取り直して再スタート。 その先にはスナ・スナ路面のざくざくコースがありました。

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ここはやたら砂が重くて超やっかい。 握力が無くなって疲労も絶頂に達していた4周目の時のこと。 ふとした弾みで路面の大きな穴にフロントがズッポリ填り、CRF150Rもろとも空中1回転する羽目に。
ロールオフ付のゴーグルはグッチャリ割れて使い物にならなくなり、ハンドルは砂に刺さってちょっとやそっとではマシンも起こせない。
途方に暮れている間に数十台に抜かれてしまいました。

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○ウッズの伐採跡 その後ウッズらしき場所を抜けて、次に出てきたのが辺り一面丸裸の伐採跡地。

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ここは伐採後の切株はもちろん木の根っこがそこら中に出ていて、真っ直ぐ進むのが大変。 おまけに下が掘れた檄下りがあって、仲間のツーがウルトラC級の空中1回転を披露してました。

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○ヒルクライムコース またその先にはちょっと嫌らしい上りが2本。

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1周目は上り途中でエンストしたので、2周目以降は学習能力を生かして一気に登り切るようにしました。

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○「森の壁」スリースターモンスターウォール! ピット前にはギャラリー用に特別な設定が・・・!。 斜面の下に穴を掘って壁を造ったコースと迂回路コースが選べる設定になっていました。 当然、腕に自信のあるライダーは左のコースをいくことに。

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Aクラスに出場した仲間のMANAさんがチャレンジするも、登り切ったところで転倒。

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中には登り切れずに下まで落ちているマシンも。

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そんな状況をレスキュー隊長は心配そうに見守っていました。(*^_^*)/

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ピットにはどこかで見かけた方も・・・( ̄―+ ̄)ニヤリ

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私はどうしたかというと・・・当然右のコースを選んだことは言うまでもありません。

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○ゴールイン 所要時間4時間4分。 転んで起こして、押したり引いたり、クタクタ・メロメロになりながらも、何とか8周回って来ました。

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ゴールした時には、「ただ今最後のライダーが無事ゴール致しました」とのアナウンスが流れ、周りの皆さんからの拍手が・・・(^^)/
この時”やっと終わったんだ”という安堵感で心の底から嬉しさが湧いてきました。
自分にはとても辛いレースだったけど、チャレンジして本当に良かったと思っています。(*^_^*)/

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