毎年恒例のお盆ツーリングにセロー仲間と行くことになった。
出発の朝8時にDr小川邸に集合!
当初の予定時刻よりも30分遅れて十勝に向かって出発。
途中、高速道路の降り口のある新夕張では10キロ以上にわたる大渋滞に遭遇。
このときF800GSで来なくて正解だったと心底思った。
なんと言ってもセローは偉い! 渋滞なんかへっちゃらだ。
スイスイ車の横をすり抜けて前に進むことが出来る。
占冠の道の駅でDrがトイレに行っている時にフロントブレーキの異変に気が付いた。
出発時からキーキーとブレーキ鳴りがしていたのでおかしいとは思っていたけど・・・よく見たら・・・あらら・・・???
あるはずのブレーキパッドが無い???
土曜日早朝の出発と言うこともあって、平日の夜にタイヤ交換を済ませたのだけど、入れ方が悪かったのかどこかに落としてしまったみたい(^_^;)
場所が場所だけにこの街にセローのブレーキパッドなど売っている店はなさそうだし、こうなりゃフロントブレーキを使わずに前に進むしかないと腹を据えた。
占冠からは最初の林道である幾寅峠経由で新得まで抜けることにした。
楽しいけど下りではついついフロントブレーキを握ってしまいその度にキー・キーと音が鳴った。
キャリパー本体がディスクプレートを削っているのだということを思うと少々気が滅入った。
無事、幾寅峠から落合に抜け狩勝峠を越えて新得の街に到着した。
時間は12時。昼飯には丁度良い時間だ。
腹ごしらえをするために駅前の食堂に入った。
Drと私は新得そばを注文した。
K田氏は十勝に来る前から”豚丼””豚丼”と言っていたが、やっぱりここで豚丼を注文。
出てきてびっくり玉手箱!
さすがに日本の食糧基地そして農業王国の十勝だ。スケールが違う!
美味しそうな豚肉がお椀から溢れるように乗っていた!
もちろんK田氏は大満足。どこから食べようかと悩んでいた。
腹を満たして早速行動を開始した。
まずは屈足に向かい林道の入口を捜す。
あった。パンケコロニベツ林道の入口だ。
ここはフラットだけどやたら長かった。29㎞も延々と続いている。
途中きれいな滝が流れていたり、沢水で路面がドロドロのところもあった。
こんな場所もあった!
シートカチ林道を抜け曙橋からヌプントムラウシに向かおうと思っていた矢先、Drの携帯に着信があったことを知らされた。
どうやら患者さんからの緊急電話が入ったようだ。
電話をかけようにもこんな山奥では繋がらない。
色々考えた挙げ句、ここからだとトムラウシ温泉にいけば電話があるのではないかということになって国民宿舎東大雪荘まで向かうことにした。
で、気持ちよく先頭を走っていたら、自分の前を”黒い物”が左から右に横切った!
・・・(^_^;)???
どう考えても犬ではなかった。
黒いから狐でも鹿でもなかった。
十勝だから牛だったかも知れない・・・でも今どき北海道に野生の牛っているわけないし????!!!!
やっぱりクマとしかしか考えられなかった!
幸い一瞬のごとく眼中から消え去ったのでそのまま進んだが、しばらくはとっても複雑な心境だった!
15時前に国民宿舎に着いた。
Drが電話をしている間にクマを見たんだけど・・・ってフロントの人に話したら、”最近よく出るんですよ!”と平然とした顔で話してくれた。
ここ(トムラウシ)っていうところは一体どうなっているんだろう!?
クマを発見しても騒動にならないことが不思議だった。
で、ここでDrが30分ほど電話したあと、この後どうするかを相談した。
このあと予定どおりにヌプントムラウシに向かうと、今日の宿泊地である芽登温泉に到着するのは夕方8時を過ぎてしまう。
もともとK田氏はヌプン行きには乗り気でなかったこともあり、結局諦めることになった。
で、国民宿舎を後にして出発してまもなくのこと。またしても同じ場所の草むらで何やらごそごそ動いているのを発見した。
ありゃりゃ・・・ひょっとしたらまたお前なのかい????
これには3人ともびっくりしてしばらく見とれていた。
そしたら後から来たライダーもこの光景を珍しそうに眺めていた。
その後我々は東大雪湖に向かった。
きれいな朱い橋の上から望む風景はとてもきれいだった。
でここからオソウシ林道経由で然別方面に抜けることにした。
しばらく走って次の目的地”然別峡峰越線”の入口に到着した。
が・・・しかし・・・期待していた林道は”道路決壊”でゲートがガッチリ閉まっていた。
ゲートが閉まっていては入れないので、この後は頭の中でシミュレーションしてみることにした。
林道の状況はきっとこんな感じになっているのではないか? と想像できる?!
次に道路が決壊している状況はきっとこんな感じだろうと想像してみた。
道路決壊前はおそらくこんな感じだったはずだ!!!
決壊の場所に近寄ってみたらきっとこんな様子になっているんだろう・・・??!
その奥もきっとこうなっているんだろうと想像できた!
状況を一通り想像することができたので、未練を残しながらも然別峡峰越線を後にした。
その後、然別市街まで戻ってガソリンを補給し無事に芽登温泉に到着した。
一泊2食付きで7,500円にしては食事は結構豪華だった。
安着を祝して3人で乾杯した!
次に日は3人ともおひつが空になるくらい朝飯をたらふく食べた。
混浴の露天も最高だった!
Drはご満悦だった!
風呂を浴びた後早速次の目的地に向かった。
置戸で給油して鹿の子ダムから旭川に抜けるため、まずは幌加美利別林道へ入った。
ここも走りやすいダートだった。
あまりクネクネが無くフラットな林道が22.5㎞も続いていた。
幌加美利別林道を抜け道道88号線に出て近くの駐車場で休むことにした。
今日もフロントブレーキを使わなかったので下り坂では緊張しながら走っていた。
なぜこうなったのか・・・??? とお茶を飲みながら考えてみた。
確かに暗闇の中でのタイヤ交換だったのでヘマをしたかもしれないけど、家の前にはパットなど落ちていなかった。
どこで落としたのか???
で、このとき頭がひらめいた!!!!!
ひょっとしたら・・・(^_^;)???
ヘキサゴンレンチでキャリパーを外してパッドがぶら下がった状態にしてみた。
そしたらなんと・・・パッドが2枚ちゃんと付いているではないか!?
要は自分の取り付け方が悪かっただけだった。
パッド+ディスク+パッドの組み合わせが、パッド+パッド+ディスクとなっていて、パッドの裏面とキャリパーの側面でディスクを挟んでいる格好になっていた。
恥ずかしいって言ったらありゃしない。
早速元通りに直した。パッドの裏面はディスクで削られてピカピカになっていた(^_^;)
でもここで気が付いたおかげでこの後の不安が無くなったので良かった。
置戸町でガソリンを給油しコンビニで軽い昼食を済ませた後、次の行動に移った。
今度は置戸湖から朝日林道経由で三国峠のある糠平国道273に抜ける計画だ。
朝日林道の入口に何かが居た!
よく見たらキタキツネだった!
朝日林道の奥の分岐点に到達したときに太い道か細い道のどちらに向かうか意見が分かれ、K田氏が勝手に太い道に走り出したので渋々着いていったら、最初の分岐点に戻ってしまった。
仕方がないのでその後は石北峠のある国道39号線に出ることにした。
K田氏はこの国道に出たときも目的地とは逆の北見方面に向かって走り出したので、慌てて止めた。
その後、銀泉台というところまで行った。
K田氏の行くままに着いてきたけど、ここには赤岳の登山入口があるだけで何も無かった。
自分は疲れて眠たかったのでここの地べたに横になり20分ほど体を休めた。
最後は愛山渓の林道を通って旭川に抜けることにした。
ここではエゾシカに遭遇!
エゾシカは逃げるときに直進するので、こちらが追っかける形になってしまう。
横に逃げればよいのに・・・と思うが、きっと近くにいる仲間に危害が加わらないよう、おとりになって逃げているんだろうと勝手に解釈してしまった。
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