一緒にスタートしたマシンはかなり前に進んでいるはず・・・と思い前に進むとカーブでそのマシンが転けていた。
自分が横を駆け抜けようとした時は丁度そのマシンも立て直ったばかりで、その場所から両車が平行に進む形となり若干バトル風な感じとなった。自分は一気にアクセルを回して何とかこれをかわしスキー場を駆け登って畑に向かった。
その先はウッズだった。 林道ばかり走ると聞いていたのでこのシチュエーションは新鮮で嬉しかった。 轍もなく走りやすい。木の根っこに気をつけながらしばらく行くと林道(地点①)に出た。
作業道
林道(地点①~②)をしばらく走ると今度は一面に玉砂利を敷き詰めた作業道の登り(地点②)に入った。 玉砂利路面が過ぎると今度は下りで所どころにはヌタ・ヌタの轍になった場所があった。 一瞬緊張するもここで気が怯むと転ぶかスタックだ(大げさか?)。・・・と思った時には無意識にアクセルを捻って一気に通り過ぎていた。
そのあとまた普通の林道(地点③)に出た。 今日は空気圧を上げてきたせいかいつもよりリアが滑り気味。 ちょっと入れすぎたかな?と反省してもどうにもならないので、そのまま進んでみたら恵庭牧場の舗装道路に出た。
紋○○林道
この舗装を少し走ると恵庭牧場のゲート(ゴール地点)のところで係員が右に行けとの合図が出ていた。 ここは前にも走ったことのある林道だったので一気にアクセルを捻って自分なりに爆走した。
しばらく西(地点④)に向かって進むとコースは途中の分岐点で直進する設定になっていた。 う~ぅん、ここも来たことがあるような?。確かガレの登りになっていて結構危ないところだ。まっすぐ行くと千○林道の方に向かう作業道になっているはず。 と思いながらややしばらく進むと、コースは途中で左に折れて千○林道の方に降りていく設定になっていた。 ここは片側が山で反対側は崖になっている。スピードを出しすぎると一気に崖下に転落しそうなところだった。なるべく山側を走るもついついガレ石に飛ばされて崖側の方に飛ばされそうになりヒヤッとする場面が数回あった。
地点⑤~⑧
千○林道に入ったと思ったらまたすぐ先の右手にある作業道(地点⑤)に入った。
入ってびっくり玉手箱。あららこれはどうしたものか。ガレ場の作業道に玉砂利が一面に敷いてあり危ないといったらありゃしない。しかも上りになっている。 一気に駆け抜けようにもガレ石で右や左に飛ばされそうになって気が抜けない。 ガレ石でリムがガツ・ガツ音を立てているのが手に伝わってくる。運が悪いとパンクしそうだ。 ライダーズミーティングで空気圧だけはきちっとしておけといった意味が分かった。 そして素直に空気圧を上げてきて良かったと感じた。 さらにまた玉砂利道は最初だけかと思ったらこれがメッチャ距離が長い。半端でない。こんなに長い玉砂利林道は初めての経験だ。 途中ハンドルを取られて一度マシンを倒してしまうも体にダメージはなく再スタートすることが出来た。 ここでは数台の後続車に抜かれてしまいホイール径の小さなミニモトの弱点をもろに感じてしまった。
高速林道
玉砂利の作業道を数キロ走った後はまた千○林道(地点⑧)に出た。 路面は砂利もなく整備されているので走りやすい。直線コースも長く爆走できる場所だ。 玉砂利の緊張感も抜けホッとして風を受けながら気持ちよく走っていたら、あっさりと後続車に抜かれてしまった。 気を取り直して一気にアクセルを捻るも全然追いつけない。しばらくすると前の車両の土埃も立たなくなり、かなり引き離されてしまったようだった。 う~ぅん・・・やっぱみんな速い。 この時は、このCRF150Rにもう1~2足高速側のギアが付いていたら最高なのに・・・と感じた場面だった。
ウッズ 地点⑨~⑩
爆走林道を数キロ走ったら今度は右手に折れてウッズに入った。 爽やかな森の中を轍や切株に気をつけながらややしばらく走ると雄○林道近くの作業道(地点⑪)につながっていた。 確かこの作業道は恵庭牧場の方に向かっているのでコースは折り返しに入っているはず。 もう少しで1周だ。そう思うと少しだけ気が楽になった。とにかく1周するまで気を抜けない。
高速林道 地点⑪~⑫
作業道を抜けたらまた道の広い紋○○林道に入った。 路面に所々凸凹はあるも作業道に比べると遙かに走りやすい。 気持ちよくスピードを乗せて走っていたら右カーブを曲がりきれずにマシンを倒してしまった。 マシンは横倒しになり自分はスピードの惰性で立ったまんま数メーター走らされる結果となった。 すぐ後ろに来ていた車両も数秒後に自分の後ろの笹藪につっこんできた。 どうもここは危ないようだ。
作業道 地点⑫
しばらく走るとまた右手の作業道(地点⑫)に入った。入って気がついた。ここは見覚えがある。確か真っ直ぐ進むと深い轍があるはず・・・右の馬の背の上を行かなければと思った時には遅かった。CRF150Rのホイールは前後とも既に右側の轍にはまってしまっていた。 でも見た感じでは勢いがあれば何とか乗り切れそうだ。ここで一気に加速を付けて走りきった。1周目それも下りの場面だったのが幸いだった。2周目は学習能力を生かして右側の馬の背状になった部分を通った。 後で聞いたら車高の低い車両はここで苦労していたとのことだった。
ゴール地点
ここを抜けてちょっと走ると恵庭牧場のゲートところにゴールがあった。 ここでタイムのチェックを受け舗装道路のリエゾン区間に入る。 先には伊藤聖春さんがカメラを構えていた。 ここで写真を撮って貰ってスキー場を駆け下りスタート地点の方に戻る。
暑くもなく寒くもなく季節の一番いいこの時期に北海道の自然の中を対向車を気にせず我が物顔で爆走できる。実に気持ちが良い。大自然の中を一人で走ってきた感じだ。 広い日本の中でこんなことが体感出来る場所はそう無いと思う。 コースも実に分かりやすく表示され分岐点には係員が丁寧に行く方向を指示してくれた。 きっとこのレースのことが本州のライダーに知れ渡ったら将来は相当な大会になるような予感がする。 これからも我々みんなで大事に育て上げていかなければならないイベントのひとつなのではないかと思わずにはいられなかった。
最後に今回こうした楽しい機会を与えていただいた主催者の皆さんやスタッフの皆さんに心からお礼を言いたい。 ありがとうございました!
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