楽しかった2025年の八剣山スノーライディング最終戦が3月2日（日）に幕を閉じた。
今年は例年に比べて雪が少なく、気温も高め。
最終戦当日も、冬とは思えないようなコンディションの中でレースが行われた。
観客席となる予定だったヘアピンコーナー横の桟敷コーナーは、大きな水たまりに。
そして、毎年恒例の「池の上を走るコース」も、氷が緩んでしまったため、ナイヤガラスタート時のみしか使われなかったが、その分、八剣山らしいオフロードバイクの醍醐味が存分に発揮されたレースとなった。
泥と熱気の3時間レース
レースは恒例のナイヤガラスタートに始まり、時間が進むにつれ、コースはどんどん荒れ、真っ白だった雪は黒く変色。ライダーたちは四苦八苦しながら果敢にレースに挑んでいた。今年の最終戦も、まさに「八剣山らしいレース」だった。
中にはドロドロの路面をものともせず、始終笑顔で走る女子ライダーも！
時間とともに路面には深い轍が刻まれ、前輪を取られて転倒するライダーが続出した。
ヘアピンコーナーはドロドロの泥沼と化し、そこに停めた自分の車はすっかり泥まみれに。
年間チャンピオンが決定！
2025年の年間チャンピオンに輝いたのは、岩崎隼 選手。
今回の第3戦では惜しくも2位となったものの、第1戦・第2戦で優勝しており、総合ポイントで2位に4ポイントの差をつけ、念願の年間チャンピオンを獲得した。来年は参加費無料の招待選手だ！
個性爆発！ 仮装ライダーたち
八剣山スノーライディングといえば、仮装ライダーの存在も外せない。
最終戦には、多くのユニークな仮装ライダーたちが登場した。
カオナシ
デーモン閣下
スパイダーマン
スーパーマン
バットマン
ドラえもん
セーラー服の女学生
中でもデーモン閣下の仮装は、メイクやヘルメットにまでこだわりが感じられ、かなりの手間がかかったのではないかと思われた。
レースの順位とは別の観点から特別賞をあげたいほどの雰囲気が出ていた。
ライダー同士の思いやり
このレースの魅力のひとつが、ライダー同士の優しさと思いやり。
レース前のミーティングでは、マーシャルの沼田（MX・ED IAライダー）さんから「小さなお子さんライダーがいるので、無理に抜かず注意して走るように」とのアナウンスがあった。
実際、レース中に転倒したちびっ子ライダーの周りを、10人以上のライダーがスピードを落として慎重に通過していくシーンを見て、感慨深いものを感じた。
裏方の支えがあってこそ
レースを盛り上げるのはライダーだけではない。
大会運営に携わる裏方スタッフの尽力も見逃せない。
八剣山果樹園の櫻井オーナーが除雪をして駐車スペースや走りやすいコースを作る
八剣山住職の ヌマッチ（右）とそれを手伝う竹内さん（左）がペイントで進路を表示する
スタート位置を決める「くじ引き」はサドルバック佐藤代表が毎回手作りだ
厨房では選手や応援者のための200食以上のジンギスカンが準備され提供される
イベントを支えるMCの存在はかなり重要だ
八兼山スノーライディングの開会式や表彰式の雰囲気を作るのはMCの役割だ。
拡声器を使った進行、効果音、ノリの良い音楽がないと、イベント全体が締まらない。
AKIRAさんの存在が、このイベントをより盛り上げてくれている。
選手兼主催者高見道の爆速女子トモちゃんもレース後の撤収作業に携わる
こうした多くの人々の努力があってこそ、この唯一無二のイベントが成り立っている。
2025年のレースを終えて
3年ぶりに取材に訪れた八剣山スノーライディングは、やはり取材していて楽しかった。
レースが終わり、全身ドロドロで帰ってきたライダーたちの顔には、3時間を走り切った満足感があふれていた。
この八剣山スノーライディングは、競技としての楽しさだけでなく、仲間と一緒に楽しむ特別な時間を提供してくれるイベントだ。
また次のシーズン、さらにパワーアップした八剣山で会いましょう！ 🎉🔥
ドラえもんが八剣山で待ってますよ！！
10. 記録写真等のお知らせ
「2025年 八剣山スノーライディング」の記録写真とレポートは下記のURLにありますので、お暇なときにご覧くださいね！
第３戦の写真アルバム ：https://photos.app.goo.gl/mhQXAq2NAR76rN7UA
第２戦の観戦レポート ：https://tsukasan.com/enduro/post-80145/
第2戦の写真アルバム ：https://photos.app.goo.gl/eEX3UmhKgMriiJMn9
第1戦の観戦レポート ：https://tsukasan.com/enduro/post-80085/
第1戦の写真アルバム ：https://photos.app.goo.gl/gU4VugEq9MryAW9M8
コメント