軽トランポの勧め!<連載・・・その3(2-1)>

トランポ

■前回まで

<はじめに>

<何故トランポか>

<何故軽自動車なのか> <各車から出ている軽1ボックス車>

<今回のねらい>

今回は、実際に軽トランポを利用されている方の体験談や前回調べた各社の軽自動車(バンタイプ・ハイルーフに限定)のカタログデーターをもとに、トランポとしての使い勝手を考察してみようと思います。

<軽バン各車の機能面での比較>

さてそれでは最初に機能面について比較してみようと思います。 とりあえず前回調査した各車のデーターを表にして並べてみました。

車 高 荷室長 荷室幅 荷室高 入口高 フロア高 ホイルベース

ミニキャブ:H1890 – L1935 – W1370 – H1230 – L1145 – H650 - L2390 エブリィ: H1875 – L1860 – W1360 – H1195 – L1145 – H665 – L2450 ハイゼット:H1875 – L1950 – W1375 – H1235 – L1145 – H635 – L2450 アクティ: H1880 – L1740 – W1240 – H1200 – L1140 – H665 – L2420 サンバー: H1905 – L1945 – W1320 – H1220 – L1175 – H665 – L1885

これを見てお分かりのように、カタログデーターを並べた限りでは、各車とも似たり寄ったりの数字でどれもほとんど変わらないように見えます。

●荷室容量

まずは各車の荷室容量ですが、単純に荷室長×幅×高さで荷室容積を求めてみると、 ハイゼット:3.31 m3>ミニキャブ:3.26 m3>サンバー:3.13 m3>エブリィ:3.02 m3>アクティ:2.59 m3 となり、五十歩百歩の中でもハイゼットカーゴが一番広いという結果が得られました。

●荷室長

次に、後ろの2ndシートを倒した時の荷室フロアの長さを比較すると、 ハイゼット:1,950 mm>サンバー:1,945 mm>ミニキャブ:1,935 mm>エブリィ:1,860mm>アクティ:1,740 mm となり、ハイゼットとアクティでは210mmも差があることが分かりました。 各社とも軽の規格内で作っているのでエンジンの置き場所を除いては同じような作りではないかと思っていましたが、同じ軽バンでも荷室の長さに21センチもの差があるとは驚きです。予想以上の結果です。

 

●荷室高

次に荷室の高さです。 バンの場合は各車とも安っぽい2ndシート(ベンチシート)を収納すれば荷室は完全フルフラットになります。高い順に並べると、 ハイゼット:1,235 mm>ミニキャブ:1,230 mm>サンバー:1,220 mm>アクティ:1,200mm>エブリィ:1,195 mm ここで5車のうちエブリィの荷室高が一番低いとは以外でした。ハイゼットとの差は40mmもあります。 軽バンでの荷室高4センチの差は、トランポとして使う場合にはかなり大きな影響があるように思えるので要注意です。

 

●リアゲート開口部分の高さ

荷室の高さはもちろんのこと、「荷室の入口の高さ」がとても重要です。 この点ではサンバーが圧倒的に有利なようです。 サンバー:1,175 mm>ハイゼットカーゴ:1,145 mm=ミニキャブ:1,145 mm=エブリィ:1,145 mm>アクティ:1,140 mm ラダーレールでバイクをトランポに乗せる時はハンドルやブッシュガード等が開口部のてっぺんに当たりやすいです。バイクが斜めになってるから余計に当たります。 私のエブリィの場合は、CRF150R(ハンドル高を純正時より25mmアップしてあります。)を入れるのがやっとで、長期間乗らなかった時などはスプリングが延びているせいか、ブッシュガードを”ガキ・ガキ”いわせながら、無理矢理入れたり出したりしなければなりません。

リアゲート入口部分のほんの数センチ(1~2センチ)の高さの差が軽バンの使い勝手に大きく影響(そのまま入るか入らないか。フォークを縮める必要が有るか否か等)します。

 

●運転席と助手席の間隔とシフトレバーの位置

運転席と助手席の間隔については、カタログ上ではデーターが得られなかったのではっきりとは分かりませんでしたが、色々と聞いたところによるとサンバーの圧勝のようです。

 サンバーは前輪が運転席の下に配置されており、他の4車は新規格になってからフロントの足元(バンパーの裏)に変更されています。 この結果、サンバーだけが他より50センチ以上ホイールベースが短くなっています。 他の4車は、前輪を車体の最先端に持ってくることで、ホイールベースを稼いでいるのですが、この結果、運転席のスペースを犠牲にしており、足元がとても狭くなっています。 足元の左右がタイヤハウスになっているので、アクセルやブレーキが真ん中寄りに配置され、それに伴ってシートも中央寄りに配置されているので運転席と助手席の間隔が狭いのです。

それに比べて、サンバーの場合は20cm以上も間隔が空いており、この間隔にバイクのフロントタイヤを入れてタイヤをホールドすることが出来ます。 前席のシート間にバイクのフロントタイヤをはさみ込むことにより、バイク自体も前の方に積み込めるので、結果的に荷室長に余裕が出てくるという計算になるのです。

なお、ここで気をつけなければならない点が一つ。それはギアチェンジのシフトレバーの配置です。 バイクをトランポに積んで、運転席と助手席の間にタイヤを挟む際には、フロア式のギアチェンジだと邪魔になる場合があります。また左腕の肘がシフト操作の度にバイクのタイヤに当たって邪魔になる可能性があります。 シフトレバーの位置を選ぶことが出来るなら、フロア式よりもコラム式の方が何かと使いやすいかもしれません。

 ・・・長文につきその3(2-2)へ続く・・・(5000文字までしか入らないので分割しました!)

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