メンテナンス講習会!

雑談コーナー
先日の日曜日、お店で開かれたメンテナンス講習会に参加してきました。
この講習会は毎年開催されており私が参加したのは今年で3回目。
内容は初心者の方でも理解し易いように、洗車の仕方からバイクの取り回しに至るまで実際に大型オートバイを使ったカリキュラムが組み込まれており、とても中身の濃い講習が延べ6回(2回/日×3日間)にわたり行われました。
第1回目・・・2月10日(日)
「日常メンテナンス編」
①洗車・磨き
②工具の使い方
③日常点検

 

第2回目・・・2月17日(日)
「トラブル対処編」
①バイクが動かない・走行中のトラブル
②転倒時の応急処置
③オートバイの取り回し

 

第3回目・・・2月24日(日)
「不正改造にならないための法律知識編」
①オートバイの車体寸法
②ランプ類の基準
③排気ガス規制
④不正改造にならないポイント

 

私の場合、2月17日(2回目)は岩見沢でドカ雪エンデューロがあったので不参加。
自分としては第3回目に行われた「不正改造関係の法律知識」が特に興味あったところ。
講習はオートバイの法律関係のうち我々に関係ありそうな部分にポイントを絞って分かり易く説明があったので非常に参考になりました。
せっかくの機会なのでその一部をblogに記録することに(*^_^*)。
まずは黒○工場長さんから参加者に対する挨拶です。
ここでは、
・色々なパーツが手に入るが何でも付けて良いものではないこと。
・特に車両の年式によっては付けて良いものと違法改造になるものがあること。
・法律でオートバイが規制され、また整備工場も厳しい規制が課せられていること。
このようなことから昨年来、講習会のテーマとして「不正改造関係の法律知識」を取り上げることにしたという説明がありました。

 

この挨拶のあと本格的な講習に入ることに。
まずはオートバイの法律上の区分・・・ということで、
道路運送車両法では、
・原付第一種(50cc以下)
・原付第二種(51~125cc以下)
・軽二輪(126~250cc)
・小型二輪(251cc以上)
等の4つの種類があり、道路交通法では原付、普通二輪、大型二輪の3種類の区分けとなっているとのこと。
自分ではオートバイは4種類・・・と思っていたのに、道路交通法上では3種類なんですね。そういえば免許は4種類あるのに、バイクの区分けは50cc以下の原付と51~250ccの普通二輪と251cc以上の大型の3種類ですもんね!
勉強になりましたというか、何かめんどくさいというか、一緒にしちゃえばいいのに・・・なんて思っちゃったりしてます。
またオートバイの大きさの基準では車両の寸法の計り方を教わりました。
ここでも新しい発見が・・・
皆さん、バイクの寸法ってミラーを含まないことを知ってましたか?
カタログ上の数値では問題ないのに、何故かしらミラーが邪魔になってトランポに入らない・・・
この辺がどうなっているのか気になっていたのですが、説明を聞いて疑問が解けました。

次にランプ類関係では、ヘッドライトの常時点灯が義務化されたために、H9年10月以降に生産された車両はヘッドライトのオン・オフSWを装着してはいけないこと。
またH18以降に生産された車両のヘッドライトの色は白色でなければならないことなど、実際にそれぞれのバルブを取り替えながら説明を受けました。

 

白色と淡黄色の違いが分かりますか?
                    ↓白色

 

                    ↓淡黄色

 

↓さすがにHIDは明るかったです・・・けど高価なんですよね。ハッキリいって手が出ません。

 

次にマフラーの規制関係ですが、まずは地球温暖化の関係で厳しい規制が課せられている排ガス規制について説明を受けました。
オートバイの排ガス規制は、H10年10月から原付第一種(50cc以下)と軽二輪(126~250cc)に対して行われ、H11年10月からは原付第二種(51~125cc)と小型二輪(251cc以上)に規制が拡大されたこと。
そして新型車については、さらに厳しい新基準がH18年10月から原付第一種(50cc以下)と軽二輪(126~250cc)に、H19年10月か
らは原付二種(51~125cc)と小型二輪(251cc以上)に規制が課せられることになりました。
この規制のおかげで、これまでのキャブ仕様の車両のほとんどが生産中止となり、ゼファー1100もその1台になったとのこと。

 

現在、メーカー側では、順次インジェクション仕様車を市場に送り出してきているとのことです。

次に騒音規制についても、実際に専用の計器を用いて説明がありました。
オートバイの騒音規制はH10年から始まり、現在はH13年規制が適用されています。
それぞれの基準は、
・原付第一種(50cc以下)が84db。
・原付第二種(51~125cc)が90db。
・軽二輪(126~250cc)と小型二輪(251cc以上)が94db
となっています。

そういえば私が買った2007年型のCRF150Rは最初から96dbタイプが装着されてきましたが、別に新品の94dbのマフラーもメインジェット同梱で付いてました。
公道を走らなくても、既に本格的なレースでは94db以下でなければ出場できないようになってきているようなので、自分もいつか替えなければならないと思っているのですが、94dbマフラーに替えるとかなりパワーが落ちると聞いているので、今一歩その気になれないでいます。

 

最後はパーツ類の取付にかかる規制緩和についての説明でした。
パーツの取付関係については、実は自分にとっても一番興味のあった部分のひとつ。
カブや大型車の風防やリニアバックの取り付けが、一体どの程度まで許されるのか等について以前から気になっていました。

 

説明内容からすると法の指定部品であれば、溶接して付けたような恒久的なものは別として、蝶ネジやボルトオンなど簡易的・固定的なものであれば付けても問題はない模様。
つまりウインドシールド(風防)やリニアバックは、溶接で固定しない限り問題がないとのことです。

意外だったのはシーシーバー(リアシートの背もたれ)。
見た目からして違法だと思っていましたが、これも溶接して付けたようなものでなければ問題はなく、逆にハーレーなどが付けている青色の回転灯は格好がいいし、赤でなければ問題ないと思っていましたが、指定された車両以外に付けると違法になることが分かりました。

こうした知識ってプチカスタムする時に若干気になるけど、いちいち参考文献を引っ張り出してまでは調べないですよね。
説明を聞いて少しだけお利口さんになった気がしました(*^_^*)
およそ1時間程度で講習会が終わり、最後にお店から暖かいカップスープがサービスされました。
今回は3週目の最後の講習会ということで、実際の説明に当たったメカニックの皆さんも無事に終わってホッとした様子。
上手く話すために自分なりのメモを作ったりして勉強してたんだろうなぁ~って察してます。
説明を担当されたメカニックの皆さん、大変お疲れ様でした(^^)/
後で写真を見たら、我々に対してよりも、後ろにいた先輩方の厳しい眼差しに対して緊張していたみたいです。
(^_-)!

 

バイク乗りにとって、暇になりがちな冬場の間にこうした講習会を開催してもらえることはとてもうれしいこと。
そしてこのような場は大枚はたいて買った大事なバイクの整備を任せるサービス(メカニック)の方とコミュニケーションを取る絶好のチャンスかも。
メカニックと顔見知りになれば、初対面では言いだしづらいことでも”ついでにココも・・・”ってな感じで、気軽にお願い出来るようになるかもしれません。
むろん厳しい店長や代理そして工場長や副長さんに隠れてタダで直してもらえるかも・・・という下心見え見えの甘い考えですけど・・・(*^_^*)ハイ!

そしてなんと驚くことにこの講習会は無料なんです。無料ですよ無料! さらに内容の濃い写真入りの参考資料がもらえるんですよ。
この資料はどこにも売ってないんです。 みんなスタッフの方の手作りで初心者にも分かりやすく実によくできていると思います。
今時こんな催しをやっているお店は道内どこを探しても無いのではないでしょうか? 出来れば今後もずぅ~っと続けて欲しいと思っています。
そろそろ春が近づいてきたのでCRF150Rネタでも探そうかなぁ・・・おしまい(*^_^*)

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