2025 八剣山スノーライディング 第2戦 観戦レポート

エンデューロ

2025年2月16日(日)、札幌市内の八剣山果樹園で開催された「八剣山スノーライディング 第2戦」を取材してきました。今年は気温が高く、雪が降ったものの水分を含んでいるせいか、粉雪が舞うような雰囲気とは少し違うコンディション。それでも会場には多くのライダーと観客が集まり、白熱したレースが展開されました。

1. レース前の会場の雰囲気

今回は気温の影響で池の氷が溶け、一部コースカットを余儀なくされたものの、会場は朝から活気に満ちていました。

会場には焼きいもやお汁粉、ザンギなどを販売する出店が並んでいました。ライダーたちは早々と朝食を済ませてレースの準備を進めます。

親子連れや仲間同士で応援に訪れた観客の姿もあり、チームごとにおそろいのジャケットを着て気合を入れるグループも見られました。

このレースはネット受付開始後わずか4分で定員124台が埋まるほどの人気ぶり。
出遅れてキャンセル待ちとなった二人組が、ダメモト覚悟で受付で待機していたのですが、欠場者が出たおかげで出場できることになり、大喜びしていました。

2. スノーライディングの醍醐味 – 自作のタイヤとキャブのアイシング対策

このレースの醍醐味の一つは、雪上で走るための「タイヤ作り」。スパイクタイヤは禁止されているため、ライダーたちはタイヤに切れ目を入れ、即席のスタッドレス仕様にするなど工夫を凝らしていました。雪路面にあったタイヤの柔らかさとこの切れ目(サイプ)の加工具合が勝敗にかなり影響します。

エンジンのアイシング対策も重要で、キャブレターやエア取入口を断熱材や段ボールで保護するライダーもいました。
レース前から「準備の戦い」はすでに始まっています。

3. 迫力のナイヤガラ・スタート

開会式を終え、ライダーたちが横一列に土手の上に並びました。土手を全速力で駆け下りるこのスタート方式には、独特の緊張感が漂います。

日章旗が振られ、「ナイヤガラ・スタート」でレースが始まりました!

我先にと、土手の上から駆け下りるライダーたち。転げ落ちる者もいれば、猛ダッシュでマシンに向かう者も。雪と土が混じる中、勢いよくレースが幕を開けました。

真ん中にできたきれいな輪は「ミステリーサークル」なのでしょうか?

4. それぞれの楽しみ方

コースは八剣山果樹園の散策路を利用し、制限時間3時間で最も多く周回したライダーが優勝となります。
クラス分けは9種類(ライオン、うさぎ、きつね、しか、くま、ねこ、ひよこ、マントヒヒ、カバ)。参加マシンは自由。マシンレーサー、トレール、ミニモト、カブ、アメリカン、大型マシンなど何でもOK!

レースが始まると、ライダーたちは個性あふれる走りを披露し始めました。

カメラを向けるとみんなポーズを決めてくれます。
しかしそれがVサインなのか、じゃんけん大会の練習なのか、怒りの拳なのか、この指とまれなのか……未だに詳細は不明…です!!

中には長ぁ~い足を伸ばして後続車をブロック??するライダーがいたり、大型オフロードバイクやロードバイクで挑戦する猛者もいました。

優勝を狙う上級者になると、走り方がガラッと変わります。

5. レースの楽しみ方 – 仮装やレトロバイクと自由なファッション

このレースの魅力の一つが、自由なスタイルで参加できること。

一般的なオフロードスタイルの他、レトロなマシンと服装の組み合わせで、スタイリッシュに走るライダーもたくさんいます。

よく見たら「プレデター」がコースを疾走していました!
競技としてだけでなく「見せる」楽しさもあるのが、このレースの魅力です。

これにはワンちゃんもビックリしていました!!

転んでシャツが破けたのか? 胸がはだけた姿で寒そうに走っている人もいました!

これを見ていた野次馬さんが、目を丸くして唖然としていました!!

7. ゴールとレース後の楽しみ

3時間の激闘が終わり、ついにゴールの瞬間が訪れました。

そして、お待ちかねのジンギスカンタイム!

ライダーたちは山小屋で北海道名物のジンギスカンを囲み、仲間や家族とともに至福の時間を楽しんでいました。満足げな表情の選手たちの笑顔が印象的でした。

8. 表彰式 – 岩崎選手が連続優勝!

食事を終える頃、表彰式がスタート。

総合優勝したのは、前回に引き続きライオンクラスの岩崎選手でした。数日前に親知らずを抜いて、ほっぺたが腫れているので、マスクをしたままでの受賞式でした。

さらに、キャンセル待ちから参加したチームが優勝するというドラマもありました。

9. 恒例のじゃんけん大会 – 勝者には「ゆめぴりか」が!

表彰式の後は恒例のじゃんけん大会。今回の景品は、全国大会の「米1(コメワン)グランプリ」で優勝した「ゆめぴりか(4.5㎏)」でした。幸運にもゲットした選手たちは大喜び。蘭越町の曽根社長さん、ありがとうございました。

こうしてレースの興奮が冷めやらぬまま、楽しいレースが終わりました。参加された皆さん、応援の皆さん、スタッフの皆さん、大変お疲れ様でした。

また来てね!!

10. 次回のお知らせ

次回の「八剣山スノーライディング第3戦」は3月2日(日)に開催されます。
(参加申込は既に終了しています。)

第2戦の写真アルバム :https://photos.app.goo.gl/eEX3UmhKgMriiJMn9

第1戦の観戦レポート :https://tsukasan.com/enduro/post-80085/

第1~2戦のポイント :https://ezomotoclub.com/wp-content/uploads/2025/02/bc2b37c9fa263d4d0291dde547627ef9.pdf

最後に

気温が高く、例年とは異なるコンディションとなった第2戦。でもライダーたちはそれぞれの工夫を凝らし、熱い戦いを繰り広げました。
仮装や個性的なマシン、仲間と楽しむ自由なスタイル。競技性とエンターテインメントが融合したこのレースは、今後も多くの人を魅了し続けることでしょう。
3月2日(日)の第3戦がますます楽しみになってきましたね。 Tsuka San

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