オフロード用レーサーマシンのCRF100Fを公道で走れるようにするという企画も今回で4回目。いよいよ電装関係の作業に入ることにした。
CRF100は同じ排気量のXR100モタードやAPE100のような公道モデルよりも軽くてパワーがあるが、公道を走るためのライトやウインカーなどの保安部品がついていない。
軽量化されたジェネレーターからは8.5V程度しか電力を供給できないので、保安部品を動作させるために必要な14V程度の電力をどうやって確保するかという点が問題となる。
手っ取り早いのはDRCの電装キットを買って電池で作動させるという簡便な方法。
でもこれだとライトをつけるだけでバッテリーがすぐに無くなるし、そのたびに交換したり充電したりするのが面倒だ。
幸いこの種の情報はネットに色々と載っており、市販車であるXR100モタードやAPE100などの発電装置(ジェネレーターコイルとフライホイール)を移植して、必要な電力を確保するのが一般的のようだ。
今回はCRF100Fの性能を確保することを大前提とした作業なので、CDIとフライホイールはそのまま使うことにして、APE100のジェネレーターコイルとハーネスを手に入れて移植することにした。
ネットで手に入れたAPEのハーネスは、左右のスイッチやCDI、ウインカー、メーター、レギュレター、リレー、ストップスイッチなどほとんどのものが一式ついていたのでお得な感じだった(使わないものが多いけど…(^^;)。
保安部品は大方揃ったので、早速動作テストすることにした。
まず回路図を理解するために、+とー側のラインに色を塗って電気の流れを確認する。
次にハーネスの端子にテスターを当てて、実際に配線を一つひとつ確認する。
確認が終わったらハーネスにウインカーやライト、ブザー、ストップスイッチ等をつなぎ、レギュレターの接点にバッテリーをつないで、上手く動作するか確認する。
https://youtu.be/659ZEqur4A0
回路図を見ていて最後まで悩んでいたのはセローのスイッチボックスとの接続だ。
APEの回路図を見ると、前後のウインカーがそれぞれ別回路でリレーにつながっている。もちろんリレーの端子も別々だ。
バッテリーレスなので、電力消失を防ぐために、前後のウインカーを別回路にして、リレーで前後の切替えを交互にしながら、ウインカー自体も点滅させる仕様になっているようだ。
ここで予定していたセローのスイッチボックスをどうつなげばよいのか?
セローのスイッチボックスにはウインカーの接点が1回線分しかない。
前後のウインカーを並列でつなげば?と思ってやってみたが、点きっぱなしになって上手くいかない。
APEのリレーを交換したり、セロー用スイッチボックスの配線に前後切替のリレーをつけることも考えたが、もともとバッテリーレス仕様で、電力が確保できないから前後交互点灯回路になっていることを考えると、いまさら無駄なことをやるより他を探した方がベターと判断し、どうするかを考えることにした。
楽なのはそのままAPEのスイッチボックスを使うことだが、これだと小さなクラッチレバーが付いているので、邪魔なレバー取付部を鉄鋸で切断する手間がかかる。
ネットを調べたらAPE用の汎用スイッチボックスがいろいろなメーカーから出ていた。
利用ユーザーの書き込みをよく読んでみたら、デイトナの製品以外は上手く動作しないような記事が載っていたので、悩むことなくアマゾンにデイトナ製のスイッチボックスを発注したら、連休中にもかかわらず中一日で手元に届いた。
届いた製品を見てびっくりしたが、回路図とコネクター付の変換キットが付いていて、何ら悩むことなく取り付けできそうだ。
ウインカーはプッシュキャンセル式になっているし、こんなことなら悩まずに最初から計画しておけばよかったと後悔した。
この先が楽しみだ…(#^^#)
次回につづく
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