WR250Rのタイヤ交換奮戦記!

整備・改造・オプション
今から10日前の土曜日のこと!
明日は前から楽しみにしていたYYカップEDのある日だ!!
今年のYYカップEDは国産トレール車限定でしかもモトクロスタイヤの装着禁止というレースとなった。
レーサーを排除したヌルいレースだし、トレール車で高価なEDタイヤを履く人はほとんどいないはず!?
当然みんなノーマルタイヤで参加するのだろうと思っていた?!
そう思い込んで新車時に付いていたトレールタイヤ(TW301・302)をWR250Rに装着し数日前から余裕を持って待ちかまえていた。

この日の天気予報は今日から明日の日曜日にかけて雨となっていた。
心配だったのでこの日の朝から夕張のフリーライドに出かけている仲間のヨシさんに電話をしてみた。
私: そっちは雨はどうですか?
ヨシさん: 全然降ってないよ! 天気図の雲の動きを見ていたら今日も明日も多分降らないから心配ないよ!という返答が・・・!?
これを聞いてひとまず安心。
仮に雨が降ったとしてもみんな同じ条件なのだから仕方がないし・・・トレールタイヤでもそこそこ走れるだろう・・・とタカを喰っていた(^_^;)
その日(土曜)の夜、霧雨の降る中を家族と一緒に焼肉を食べに出かけ、ホロ酔い気分で帰って来たのが夜の9時半頃。
ベットに寝ころびながら何気なくblogを開いたら”И(いー)”さんのコメントが書き込んであった!

 

                   (・_・)エッ…………???
仲間のヨシさんは雨は降らないよ”と言っていた。性善説を信じる自分はすっかりその言葉を鵜呑みにしていた。
でも確かに札幌は夕方から外は雨が降っているし・・・ ( ̄○ ̄;)…..ふぅ
不安になってきたので、たまらずにお師匠さんに電話をしてみた。
私: 明日はタイヤ何を履くんですか?
お師匠さん: みんな新品か中古のエンデューロタイヤを履いて出るみたいだよ・・・!
私: w(☆o◎)wガーン ・・・ひ・ひょっとして・・・トレールタイヤはオレだけか?
                甘かった・・・(^_^;)???
そうと分かればジッとしてはいられない。
こんなこともあろうかと実は秘密のアイテムを隠し持っていた。
昨年の恵庭EDにセローに履かせるために用意してあったEDタイヤ”ミシュランコンペⅢ”の登場だ。
結果的にはCRF150Rで恵庭EDに参戦したので使わずに大事に取ってあった。

 

時計を見たら22時30分!
このタイヤを持ち出して急きょ夜中のタイヤ交換作業に突入した!
外は雨。しかもガレージには照明が付いていない。
シャッターを開けっ放しにして、向かいの電信柱の電灯の灯りを頼りにリアタイヤから作業をすることにした。
ガレージの中は暗いので入口の方で作業をしてたら頭や服が雨でベチャベチャになった。
コンペⅢは思っていたよりもビードが硬かった。さすがEDタイヤだ。
メッツラーの6DAYSはプロも嫌がるほど硬いと聞いていたけど、コンペⅢも結構なもんだ。
悪戦苦闘しながらタイヤにホイールをぶち込んでチューブを入れる。
タイヤレバーでチューブを噛まないようにビートを入れて何とか組んだ。
空気を入れて漏れがないことを確認し40分位でリアタイヤの交換が終了した。
次はフロントだ。
車庫の中でWR250Rを移動させて照明の明るい方にフロント部分を持ってきた。
センタースタンドを立ててフロントホイールを外した。
リアと同じようにタイヤの中にホイールをぶち込んでチューブを入れて組み始めた。
組んだ時にはタイヤとホイールの間からビードストッパーの端っこが顔を出していた。
これではまずいので、その周りだけホイールからタイヤを外して、ビートストッパーをタイヤのビートの裏側に指で押し込みながら何とか上手くタイヤをはめることが出来た。
はは・・・オレも上手くなったもんだと自画自賛しながら、タイヤに空気を入れることにした。
そしたら・・・(・_・)あれッ……? どこにもバルブが無かった( ̄○ ̄;)w

 

ビートストッパーを弄っているうちに、バルブがホイールの中に引っ張られてしまったようだ。
                  参った(∋_∈)
冷や汗がどっと出た・・・悪戦苦闘してやっとの思いで組み込んだのに、またタイヤを外してバルブを引っ張り出してやり直さなきゃいけない。
しっかりとバルブをネジ留めしておけば良かったと思っても後の祭りだった(T_T)
気を取り直して悪戦苦闘しながら再度タイヤを組んだ。
フロントタイヤに空気を入れてビートを出して漏れがないことを確認した。
良かった。後はWR250Rにホイールを組んで終わりだ! 時計を見たら午前0時をとっくに過ぎていた。

ホッとして立ち上がろうとしたら、ヨロけてWR250Rにぶつかった。
                 ガッチャーン・・・( ̄○ ̄;)w
センタースタンドに乗っていたWR250Rが真横に倒れた。
焦った。かなり焦った。 直ぐさま反対側に回ってマシンを起こそうとしたがヤケに前傾している?! それはそうだ。フロントホイールが付いていない。 このままではフォークを痛めてしまう。 気を取り直してセンタースタンドを床とマシンの間に入れようとしたが、タイヤが無い分だけマシンの底が低すぎてセンタースタンドが上手く入らない。
仕方がないのでサイドスタンドを利用して反対側を浮かせてからセンタースタンドを入れた。 それからマシンを浮かせるためにセンタースタンドのレバーを足で押した。 何故かマシンが上がらない。何で?
仕方なく両足をレバーに乗せて全体重をかけて一気に下に押した。 ふにゃ~ぁ・・・マシンが浮かずにセンタースタンドのレバーが曲がった。 それと同時に少し浮いたWR250Rがまた左にガシャ~ンと倒れた。
(>_<)ありゃりゃ・・・また???
ヤバイと思ってまた直ぐさまマシンを起こした。 センタースタンドを見たら足踏みレバーが見事に曲がっていた。元に戻そうと足で踏んづけても鋼鉄製なので硬くて戻らない。 このセンタースタンドはもう使い物にならないと感じた。

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こういう時のためにもう一つセンタースタンドを用意してあった。 アストロで買ったやつだ。 でもこれはレーサー用らしく最低地上高が低いWR250Rには使い辛いものだった。

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フロントタイヤが付いていれば何とかエンジンの下に押し込めるが今はタイヤが無い。 このままエンジンの下にセットしようにもWR250Rが重くて無理だった。 無理矢理マシンを持ち上げてスタンドを挟もうとするも、アンダーガードが滑ってスタンドに上手く乗らずにまたまたマシンを倒してしまった。
途方に暮れた・・・このまま朝を迎えるのか???
この時自分の脳裏に光明が差した! ならば倒したままフロントタイヤを入れたらどうか・・・? 希望を繋いで試みるも今度はディスクがキャリパーに上手く填らずに諦めた。
雨と冷や汗でベチャベチャになりながら時計を見たら夜中の1時半だった。
ひょっとしたら明日のレースは不参加かも・・・???
諦めきれずに何とかならないものかと知恵を絞った。
あの手が使えるかも・・・?
直ぐさま物置から車のジャッキを持ち出してきた。 このジャッキで車体を手一杯持ち上げ、ほどよいところでアストロのバイクスタンドをエンジンの下に入れて一気にマシンを引っ張り乗せ替えた。
フロントタイヤが外れたままのWR250Rが無事にセンタースタンドに乗った。成功だ!
ホッとした。 ホッとしてフロントタイヤを装着しようと思ったら、ブレーキキャリパーに何かがぶら下がっていた。
ん??? ・・・よく見たらブレーキパッドが2枚ブラ下がっていた。 あらら外れちゃったかな??? コレはイカン。元通りにしようと手で押し込んだが上手く戻らなかった。 これは一たんパッドを外す必要があるかも・・・と思って下を見たら何やら板バネのような小さなパーツが落ちていた。

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ん??? コレってどこにどう付いていたんだろう??? 多分このパッドを押さえていた物だろうけどWR250Rのパッド交換はやったことがないのでよく分からない。 どこにどう付けるのか? どちらが上でどちらが下なのか?? どちらが表なんだろう???
焦った! また冷や汗がドッと出てきた!!
でもまてよ。こういう時のためにサービスマニュアルを買ったじゃないか? 家に戻ってサービスマニュアルを見た。
そしたらパーツの裏と表、上と下の区別は何とかついた。 でもどこにはめるのかは図を見ても分からなかった。実に不親切だと涙が出そうになった
こうなったらやけくそだ!
適当にキャリパーの上の方に板バネを入れてパッドをセットしホイールを組んだ。 フロントタイヤを回したらキャリパーのところでゴロゴロ異音がした・・・?! ヤバイ! さっき倒してディスクを曲げてしまったか?
泣きそうになりながら懐中電灯を照らして色んな角度から調べたが、ディスクが曲がっているような気配はなかった???
でもフロントブレーキを握ってもスカスカいって全然効かない感じだ。 エアーを噛んだか? でも中までは開けてないからそんなことはないはずだ???
一番疑わしいのはさっきの板バネのはめ方か?。
今度はキャリパー本体を外して懐中電灯でじっくり見た。 さっきは上に付けたけど今度は中間に板バネを付けてみた。
異音が消えた。 フロントブレーキもバッチリ効くようになった。
何とか上手くいったみたいだ。
ほっとした。
気がついたら頭も体も雨と冷や汗でズブ濡れだった。
この時、時計を見たら夜中の2時半だった。
もう二度とこんな夜中の作業はしたくないと思った(>_<)

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